介護事務とはケアクラーク事務ともいい、介護保険事務の専門職で、主に介護報酬の請求事務を行います。
 民間資格で、年に6回ほど試験が実施されており、通信教育で「ケアクラーク技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合する科目の履修者もしくは、実務6カ月以上の経験者に受験資格が与えられる。
 現状、小さな事業所では、介護職者が兼任して事務処理をしていることも多いという。手軽にできるヘルパーから介護業界に入り、ケアマネージャーなどへのスキルアップのため資格取得をめざすパターンも多いという。ケアマネージャーほど介護事務の難易度は高くなく、取得しやすいため、無理なくステップアップしつつ、自信も身につけられる方法のようだ。
 試験には、実技として、レセプト作成もあるという。人手不足の状況もあり、介護業界は資格取得の学習中の人でも仕事に就ける事業所も結構ある(要相談とあるので事情によりけりだろうが)。アルバイトかパートでの就労をしながら資格取得を目指すのが、内容の理解も早く実技も手っとり早く身につく近道かもしれない。
 ちなみに、正規では月給15万前後から、派遣業務だと時給1000円以上の求人がでています。残業がほとんどなく事業所内勤務であるので、家庭との両立もしやすいと思います。ただし、介護報酬に関する現状は、見直す点が多々あるということから、今後、制度の変更される可能性も高く、柔軟に時代にあった知識をみにつけていく必要があるといえるでしょう。