「介護事務って?あまり聞かないね」と思いませんでしたか?
それもそのはず、介護事務はまだ生まれて10年も経たない新しい職業なのです。
2000年からスタートした介護保険制度によって、介護を受ける人は1割の負担でサービスを受けることができるようになりました。
つまり、残りの9割を国や市町村が払ってくれるのです。介護を受ける人にはありがたい保険です。
そして、介護サービスを与える側(介護施設など)は、この残り9割の費用を保険者(国や市町村)に請求することになります。この請求事務を行なうのが介護事務の主な仕事内容なのです。つまり、医療事務の介護保険版です。
介護事務の仕事内容は、医療事務と似たところが多いです。保険請求事務のほかに、受付業務や書類管理、経理、関係機関との連絡や窓口会計などをまかされることもあります。つまり介護事務は仕事内容から「計算」と「コミュニケーション」が好きな人が向いています。そして、忘れてはいけないのが「パソコン技術」。基本的なパソコン技術は必須です。介護請求はネットによるデータ伝送やフロッピーデスクによるデータ提出が義務化されているからです。プラス「笑顔」で言うことなしです。
「高齢化が進む日本では、ますますニーズが高まる職業!」
介護サービスを行う施設を併設した医療機関も増えています。介護事務の仕事は不況の影響を受けることが少ないし、知名度も上がってきましたので、職を得るには有利な資格になるでしょう。
介護事務と医療事務はどこが違うのでしょうか。
医療事務は基本的に病院か診療所で行う事務のことを言います。介護事務は介護サービスの施設などで事務をします。
やることはそんなに変わりませんが大きな違いは国や自治体への請求です。
医療事務は診療行為には点数が付いていて、初診料が270点だとしたら1〜3割は患者さんに請求して残りは国へ請求します。
介護事務は介護サービスの点数ではなくて単位で計算します。1割をサービスを受けている方に請求して残りを国へ請求します。
診療行為と介護サービスは内容が全然違うので、どっちも簡単にできるものではありません。そのために同じ事務でも中身が違うので個々の資格があるんですね。
どちらも高齢化社会に向けて需要があるので、どちらを選ぶかよく考えてみましょう。